車両本体価格と諸費用計算

今回は、車両本体価格と諸費用計算について学習していきます。

この業務は、一般のお客様に対して、総額表示義務として私たち車屋に課せられている重要な業務のひとつです。

お客様がほしい車のお支払い総額を、明細としてきちんと提示する必要があります。

この計算に不備があると、法令違反かつ透明性のない商売になってしまいますのでしっかりと理解をして日々の業務にあたるようにしましょう。

それでははじめます。

目次

諸費用計算

まず、皆さんが最初にこの諸費用計算をするものとして、オークション仕入れがあげられます。

スケジュール管理アプリのサイボウズに、仕入れ担当者から仕入れ車両の情報が届きます。

サイボウズの使用方法については別途動画がありますのでそちらをご覧ください。

準備するものは3つです。

  • サイボウズの仕入れ情報画面(上記)
  • システムの仕入れ登録画面
  • システムの販売タブにあるプラン作成画面

をそれぞれ開きます。

システムはアイコンを右クリックすると複数開くことができるので、今回は2つ開いています。

準備ができたら、サイボウズの仕入れ情報に記載されている総額を確認します。

今回の例で行くと、797,900円です。

この金額が、一般のお客様にお渡しする際の総額になります。

ここから、この車両にかかる諸費用と車両本体価格を割り出していきます。

計算式は、総額-諸費用=車両本体価格です。

仕入れ登録画面に表示されている管理番号をプラン作成画面の管理番号欄に入力することで、対象車両の見積が表示されます。

注目するのは諸費用小計欄です。

今回の例で行くと、65,730円と表示されています。

ここで注意点があります。

諸費用計算の段階で、必要な情報が入力されていない場合、正確な諸費用が表示されていないことになります。

こちらの表をご覧ください。

軽自動車普通車
車検あり・自賠責保険料未経過相当額
・検査登録手続き代行費用
・車庫証明手続き代行費用
・ナンバープレート代
・リサイクル料金
・自動車税未経過相当額
・自賠責保険料未経過相当額
・検査登録手続き代行費用
・車庫証明手続き代行費用
・ナンバープレート代
・リサイクル料金
車検なし・重量税
・自賠責保険料
・検査登録手続き代行費用
・車庫証明手続き代行費用
・ナンバープレート代
・リサイクル料金
・自動車税
・重量税
・自賠責保険料
・検査登録手続き代行費用
・車庫証明手続き代行費用
・ナンバープレート代
・リサイクル料金

軽自動車、普通車それぞれ車検がついている車両と、付いていない車両では諸費用が変わってきます。

万が一、必要な項目が未入力や異なった数値が入っている場合は修正が必要になりますのでバディーや先輩社員に確認するようにしましょう。

車両本体価格の計算

諸費用と、総額がこれでわかったので、続いて車両本体価格を計算していきましょう。

仕入れ登録画面の販売価格欄に車両本体価格を入力していきます。

総額797,900円から諸費用の65,730円を引くと、732,170円になります。

797,900-65,730=732,170

こちらが車両本体価格になりますので販売価格欄の税込み欄に入力してください。

続いて隣のプルダウンで3つ選択肢が選べるようになっていますので、すべての車両でリ済別を選択してください。

仕入れ登録画面の入力はこれで終了です。

次に、下のバーにある状態登録ボタンを押して、車両状態登録画面を開きます。

画面中央部の掲載情報詳細ボタンをクリックすると、このような画面になりますので、こちらの支払総額欄に総額を入力します。

今回の車は797,900円でしたのでここに入力しましょう。

入力すると、ポップアップ画面が開き、諸費用を変更しますか?と表示されるのではいを選択してください。

すると、諸費用の項目に先ほどプラン作成画面で確認した諸費用が表示されますので間違いないか確認します。

最後に、登録ボタンをクリックして情報を登録すればこの業務は終了です。

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