査定記号について【展開図】

車の査定やオークション(AA)の仕入れにおいて、外装状態を示す記号と数字が使用されます。

これらは車の状態を詳細に表すため、理解しておくことが重要です。

ここでは、記号と数字の一覧とその意味、基本的な使い方について説明します。

目次

外装状態を示す記号

外装状態を示す記号は以下の通りです:

  • A
  • B
  • U
  • W
  • S
  • X
  • XX
  • P

これらの記号に数字を組み合わせることで、具体的な状態を表します。

基本的には1, 2, 3の数字が使用され、数字が大きくなるほど状態が悪いことを意味します。

記号の意味

A(傷) 爪が引っ掛かるような傷がある場合に使用されます。

擦り傷や線傷などが含まれ、最も頻繁に使用される記号です。

B(凹みを伴う傷) 凹みを伴う傷がある場合に使用されます。

査定時には指や手で該当箇所を触り、ボディ自体に曲がりが感じられればこの記号を使用します。

U(凹み) 塗装面に傷がなく、凹みだけがある場合に使用されます。

ドアパンチなどでできることが多いです。

W(塗装済) 塗装が施されている場合に使用されます。

塗装のムラや波を確認することで判断します。

S(サビ) サビが発生している場合に使用されます。

X(要交換) 修理よりも部品交換が早く・安く・綺麗にできる場合に使用されます。

激しい凹みや傷がある場合に適用されます。

XX(交換済) すでに部品が交換されている場合に使用されます。

経験を積むことで判断できるようになります。

P(塗装が必要) 色が剥がれていたり、薄くなっている場合に使用されます。

塗装を行うことで綺麗な状態に戻せる場合に適用されます。

飛び石とフロントガラスの確認

査定時に見落としがちなポイントの一つがフロントガラスの飛び石です。

小さな飛び石でも放置するとひび割れの原因となり、車検に通らなくなることがあります。

飛び石が小さいうちにリペアすることが重要です。

修理の基準

  • 小さな飛び石(資料1枚目のサイズ):即修理の必要は低い。
  • 中程度の飛び石(資料2枚目のサイズ):リペアが可能。
  • ひび割れ(資料3枚目):交換が必要。国産車で3〜10万円、輸入車で10〜20万円かかることがあります。

下廻りの確認

雪が多い地域や海が近い地域の車は、鉄の部分がサビたり骨組みが腐食することがあります。これは車の価値を大きく下げる要因となるため、注意が必要です。

査定のポイント

左右対称を基準にする 車は左右対称です。この原則に基づいて、反対側と見比べることで見落としを減らすことができます。

実例:タント 

正面から見ると、ヘッドライトの綺麗さが異なる場合、交換歴がある可能性があります。

ボンネットを開けてフェンダーのサビ具合を確認することで、左右の違いを見つけることができます。

例えば、右側がサビていて左側がサビていない場合、左側は交換または再塗装されていると判断できます。

まとめ

車の査定には多くの経験と注意力が求められます。

初心者もベテランも基礎知識をしっかりと理解し、実際の車を見て経験を積むことが重要です。

査定時には外装状態の記号と数字の使い方を理解し、飛び石や下廻りのサビなど細かい部分にも注意を払いましょう。

普段から多くの車を見て、先輩の助言を受けながらスキルを磨いていくことが、正確な査定の第一歩です。

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