車検証の見方【自動車検査証】

目次

車検証の各項目解説

普通車

  1. 初度登録年月
    • 新車登録された年月。この車は〇年式という部分です。
  2. 登録年月日/交付年月日
    • 車検証が交付された日(以下のことが発生した日)
      • 新車を登録した日
      • 名義や住所が変更された日
  3. 車検期間の満了する日
    • 車検期限
  4. 車台番号
    • 同じものはこの世に存在しません
  5. 車両番号
    • ナンバープレートと同じもの
  6. 所有者/使用者
    • 車両名義人
  7. 車名
    • メーカー名
  8. 型式
  9. 自動車種別
    • 軽自動車、小型車、普通車、大型特殊など
      • 軽(排気量660CC以下)
      • 小型(コンパクトカー等)
      • 普通車(2000CC以上の車、大型以下)
  10. 車体の形状
    • 箱型、幌、ステーションワゴンなど
  11. 用途
    • 自家用、レンタカー、事業用
  12. 自家用・事業用の別
    • 「自家用」または「事業用」
  13. 型式指定番号/類別区分番号
    • 車種やグレードの特定、部品や用品の適合確認、自動車税の算定に使用
  14. 乗車定員
  15. 過去車検を受けた際の走行距離記録
    • 意図的な走行距離改ざんを防ぐために車検時の走行距離を記録。
    • 査定時は必ずチェックし、現メーターより巻き戻っている場合は上長に報告

軽自動車

項目は普通車と同様ですが、軽自動車の場合、排気量が660CC以下である点が特徴です。

車検残の確認

車検が残っている(一時抹消されていない)車の車検証は、2枚1セットで【車検証】として成立します。この2枚が揃っている時点で、車検が残っている(一時抹消されていない)ということになります。

ここで正確な名称を覚えておきましょう。

  • A4:自動車検査証記録事項
  • A6:自動車検査証(ICチップが右端に組み込まれていますので、折り曲げ厳禁)

どちらも車検証ですが、2枚1セットでなければ成立しません。

再発行も可能ですが、再発行後に古いものが出てくると使用できないため、安易に再発行しないようにしましょう。

一時抹消済の車

一時抹消済の車検証はA4サイズ1枚のみで、正式名称は登録識別情報等通知書となります。

この時点でナンバーは取り外され、公道を走行することはできません。

公道を走行できるようにするには、車検を受け、新しいナンバープレートを交付してもらう必要があります。

この登録識別情報等通知書は原則再発行できませんので、取り扱いは厳重にお願いします。

所有権留保(所有権解除が必要な車)

所有権解除方法

所有者に信販会社や販売店の名義が登録されている場合があります。

これはお客様が信販会社を利用してローンで購入した際に担保として名義が付けられているためです。

この状態を【所有権留保】と言います。

査定時には以下の点を確認する必要があります:

  • 現在も支払い中か?
  • 完済済みか?

支払い中であれば、残債を0円にしない限り名義変更ができないため、下取買取ができません。

お客様が車を売却し、その代金を手元に残してローンを支払い続けたいというケースもありますが、これはできません。

所有権留保されている車の場合、以下の3パターンで対応します:

  1. 既に完済済で所有権解除するだけ
    • 信販会社に対して所有権解除の依頼を行い、名義変更に必要な書類を請求して名義変更を行う。
  2. 現在も支払い中で、残債金額より査定額が高い場合
    • 信販会社に対して正確な残債金額を算出してもらい、残債一括清算書を送り、買取金額から一括清算を行い、所有権解除→名義変更を行う。
  3. 現在も支払い中で、残債金額が査定額よりも高い場合
    • 残債一括金額に対して不足する部分をお客様から回収し、一括清算→所有権解除→名義変更を行う。

1.信販会社に対して所有権解除の依頼を行い、名義変更に必要な書類を請求し、名義変更を行う
2.信販会社に対して、正確な残債金額を算出してもらう為、残債一括清算書を送り、買取金額から一括清算を行い、所有権解除→名義変更
3.残債一括金額に対して、不足する部分をお客様から回収し、一括清算→所有権解除→名義変更

所有権解除の方法

所有権解除の方法は2つあります。いずれもローン完済が条件です。

  1. お客様から直接所有権解除手続きを行う方法
    • お客様が所有権留保している会社に電話連絡します。
    • 一部の会社では電話対応をしていない場合があります。
  2. BUDDICAが代行手続きする方法
    • 必要な書類:
      • 車検証写し
      • 所有権解除依頼書(お客様の自署、実印捺印)
      • 印鑑証明書1部(会社によっては免許証でも対応可能)

解除先によって方法が異なります。
所有者欄に記載されている名称の後に所有権解除と入力し検索すると、所有権解除の方法が記載されているページがあります。

(例)トヨタファイナンス 所有権解除
   ネッツトヨタ神奈川 所有権解除 等

残債金額確認の方法

残債金額が残っている車を契約する場合、必ず正確な金額を調べる必要があります。

そのために以下の書類を使用します。

  • 残一括代金照会依頼書
  • 免許証写し
  • 車検証写し

※会社によっては印鑑証明が必要な場合もあるので、事前に確認が必要です。

これらの書類をローン会社にFAXまたはPCで送信し、正確な残債一括金額の回答を得ます。

まとめ

車検証の見方を理解することは、車の査定や売却時に重要です。特に所有権留保や残債金額の確認は慎重に行い、適切な手続きを踏むことが必要です。

正確な情報を把握し、適切な対応を行うことで、車の価値を最大限に保つことができます。

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